INTERVIEW
自分が本当にやりたいことは何かを考えた。
名鉄観光バスに入社して早36年以上になり、現在は新人運転士の指導教育に携わっています。
営業所での運行管理業務や営業所長の経験もさせていただいたので、名鉄観光バスの歴史はすべて知っているという感じですね(笑)。そんな私も観光バスの運転士になる前にいろいろな職業を経験した、いわゆる“転職組”です。
結婚をした30歳の頃に、これからの人生で本当に自分のやりたいことって何だろうと、改めて考えました。車が好き、運転が好き。
そんな、やりがいのある仕事を選ぶなら観光バスの運転士がいいんじゃないかと思い立ち、
免許を取得してこの業界に飛び込みました。
家族の協力があるからこそ、
いい仕事ができる。
観光バスの運転士になって良かったなと思うのは、やはり仕事を通じて様々な観光地に行かせてもらった事ですね。
田舎の細い道の運転で苦労したこともありましたが、全国各地の有名な観光地や温泉地を数多く巡ることができたのはとても貴重な経験をさせてもらったと感謝しています。
ただ、私が観光バスの運転士として20年間現役で活躍できたのは、妻の理解と協力があったからこそだと思います。
昔のような不規則な時間帯の業務は少なくなりましたが、観光バスは泊まりがけで家を開けることもある仕事です。
体調管理はもちろん、妻が家庭をしっかり守ってくれていたことが大きかったですね。
これから新しく運転士として活躍しようとお考えの方も、当然ご自身の気持ちもありますが、ご家族の協力・理解というのも働く上では大事なポイントだと思います。
プロのドライバーとしての
誇りを持って。
観光バスの運転士としてのプライドは、絶対に事故を起こしてはいけないという強い信念を 持っていることです。
現在は指導員として、技能・技術面はもちろん、自分が経験してきたことを若いドライバーたちにしっかりと伝承する責任があると考えています。
乗車されているお客様への気配りは当然ですが、周りを運転するドライバーに対しても思いやりのある運転ができる“プロの運転士”としての自覚を持ってもらうことを心掛けて指導しています。
いつの日か私も運転業務を退く時が来るでしょうが、その時に無事故で勤め終えたことを誇りに思えるよう願っています。